CentOS7にsarコマンドのインストールと使用例について
【概要】sarコマンドでインストールと設定方法、使用例についてまとめています。使用例に関してはメモリ、CPU、ネットワーク使用状況を確認する方法について記述しています。【インストールと設定変更方法】1. sarコマンドインストールyum install sysstat※ インストールしてから過去のメモリ使用ログが閲覧可能になります。2. /etc/cron.d/sysstatを編集して設定を変えるvi /etc/cron.d/sysstat下記のデフォルト設定では10分おきにログが出力される事が指定されています。*/10 * * * * root /usr/lib64/sa/sa1 1 15分毎のログを出力する場合、「*/10」の部分を「*/5」に変更します。ただ、ここでは設定変更方法をまとめているだけで、帰る必要がなければこの項目はスキップして下さい。【メモリ使用状況確認】・メモリログを確認sar -r10分置きのメモリ使用状況等が見れます。・saログから確認する下記に日別ログが格納されています。/var/log/sa/sar****は日付です。よって目的の日にちのsar**ログを見れば日毎のログが確認可能です。「sa10」のファイルのログを見る場合の例文は下記になります。sar -r -f /var/log/sa/sa10【CPU使用量調査】・CPU使用率を確認するsar -u【ネットワーク使用量調査】[概要]ネットワーク使用量と使用量の計算方法や単位についても例と共に記述しています。[詳細]・sarコマンドでNIC全体の状況確認コマンドsar -n DEV出力結果14時05分52秒LINUX RESTART14時10分01秒IFACErxpck/stxpck/srxkB/stxkB/srxcmp/stxcmp/srxmcst/s14時20分01秒eth010.364.130.680.290.000.000.0014時20分01秒eth11717.662766.11283.042928.720.000.000.0014時20分01秒lo0.010.010.000.000.000.000.00......・特定のNICのみ出力したい場合Eth1のみを出力する。sar -n DEV | grep 'eth1'出力結果例13時40分01秒IFACErxpck/stxpck/srxkB/stxkB/srxcmp/stxcmp/srxmcst/s13時40分01秒eth1332.31506.85106.87556.600.000.000.00・sar -n DEVコマンドの項目について* rxpck/s: 受信パケット数/秒* txpck/s: 送信パケット数/秒* rxkB/s: 受信パケット(kB)/秒* txkB/s: 送信パケット(kB)/秒・パケットとbyte計算1 パケット 128 byte・13時40分01秒の受信パケットとbyte上記を踏まえて、10で割って、1分当たりのbyte数とkb数を計算しています。・1分当たりのパケット19938.6パケット/分・1分当たりのbyte数2552140.8byte・1分当たりのkb数2492.3kb